マリアの空想旅行 / 森茉莉
マリアの空想旅行
(BK1902)
この商品は文庫です
森茉莉。小島千加子編。ちくま文庫。2006初版。帯付き。
“私は今度、古都について書くことになった”と始まる第一章「ひともする古都巡礼を」は単なる古都めぐりではない。旅行嫌いの茉莉は写真を見て、思考のおもむくままに、時には脱線し、飛躍しつつ、心に宿る情緒の源としての日本の古都を綴る。第二章では、パリに関することへの思いを、まるで恋人を見るかのような情熱的な眼差しで語る。日本と西洋、この両者に対する感情の流れに茉莉の二様の魅力が味わえるアンソロジー。