COOL AND THE BAG (CREATORS)

Cool and the Bag
 

シンクロナイズ堂いちおしの作家さんを紹介する[CREATORS]。ものすごく久しぶりでとっくに終わったコーナーと思ったのに何事もなかったかのように再開する第五回は先日新入荷したフランスはパリのブランド「COOL AND THE BAG」さんです。
以前にショップのブログで彼らのバッグ「Thom york dance guide tote」を紹介したのですが、Googleなどで検索してこれを見に来てくれる人が結構多かったというのと、なによりも彼らのリリースしているバッグのデザインや世界観が個人的にも大好きでありまして、シンクロナイズ堂で販売をさせていただくことになった次第であります。
これまでこのコーナーでは店長がクリエイターに直接インタビューをさせていただいておったのですが、彼らが『Dazed & Confused』(※Satellite Voicesのようですね?)からインタビューを受けたとのことで、今回はこの他所様のインタビューを日本語にして皆さまにお届けさせていただきたいという所存です。では短いインタビューですがよろしければご覧ください。(21.Dec.2011)

元記事:Cool and the Bag | Satellite Voices
http://www.satellitevoices.com/paris/fashion/1862/cool-and-the-bag

才能あるアーティストたちにチャンスを与えたい

ブランドはいつから始めたんですか?

アナイスとぼく(ダミアン)がCool and the Bagを作ったのは1年半前の2010年の3月だね。いくつかの理由があって、仕事と別に小さいビジネスを始めたいと思っていたんだ。まずぼくらはしばらく友だちだったんだけど、ぼくがパリにいるときに彼女はベルリンに引っ越してしまった。始めは単に楽しいからっていう理由だったけどこれまでのお互いの関係を続けていくためにも自分たちの会社を持とうと思ったんだ。それからぼくらがビジネスで成功できるとしたらどんなものでかなあと考え始めたんだ。

ブランドの理念は?

ぼくらのまわりには才能あふれるアーティストがたくさんいたんだけど、彼らにとって作品を発表する場がないってことには気づいてた。メジャーなブランドはやっぱりビッグネームのアーティストとしかコラボしないでしょ。だからいい作品をつくっているけどあんまり知られていないアーティストたちにいろいろな商品をつくるチャンスを与えたくてね。でも商品を高く売ったり、あるいはチープに見られるのもいやだったし、あとはシンプルでエコにもしたかった。だからコットンのトートバッグをメインの商品にすることに決めたんだ。安く作れるし、プリントエリアも大きい、使いやすいしビニール袋の代わりに使ってもらえればエコだしね。まずはグラフィックデザイナーやフォトグラファーたちと始めようとしたよ。


ポジティブな感覚を共有できるアーティストたちと仕事をする

バッグ作りのインスピレーションは?

ぼくらはアーティストと仕事してるんであって彼らは単純労働者じゃあない。だから「ここにこんなふうにしてこれを……」みたいなオーダーはしないんだ。ぼくらはアートワークを見て、もしぼくらと同じポジティブな感覚を共有できそうだったら進めることにしてる。あとは既存の作品も使わせてもらうことがあるよ。フリーキーなビクトリアンスタイルな作風のDan Hillierや、おちゃらけているけど楽しげでないイラストを描くHector de la Valle’eの作品を使ったときみたいにね。まあぼくらの目標はまずアーティストに作品を作ってもらうことで、アーティストのフラストレーションに付き合うことじゃないから。

あとはウエストバッグ(fanny pack)のラインもある。Cool and the bagとしてはまた違うアプローチなんだけど、フランス人デザイナーのWilliam Geandarmeにオリジナルデザインで作ってもらってる。この1年で2つのコレクションをローンチしたよ。2010秋冬はぼくらの80年代のキラキラしたものに対する愛情を反映してゴールドの布で作ったんだ。2011春夏はいわゆる英国風のおばあさんにインスパイアされて、彼女を喜ばすためにたくさんの花を使ったよ。


新しいコレクションは?

ムシュ・フローリアンの新しいコレクションを発表できることにワクワクしているよ。まず作品がファンタスティックであり同時に怖くて、変で、詩的だ。ディテールがすごいからうまくプリントできるか心配だったんだけど大丈夫だったし、このバッグはすごくいいよ。Ce’line Barre`reとの撮影も来週あったりして、LOOKBOOKを見るのがすごく楽しみだよ。

今後の予定は?

技術的な話では今インターナショナルバージョンのサイトを作ろうとしてる。これがあれば日本からだって注文がしやすくなるしね。とにかくたくさんのプロジェクトがあるよ。すぐに新しいウェストバッグのコレクションが出てくるし、フォトグラファーたちとトートバッグコレクションも増やしていきたいね。

BIOGRAPHY

coolandthebag

短い記事でしたがいかがでしたか。他にも聞いてみたいことはたくさんあるのでチャンスがあったら改めてインタビューをしてみたいと思います。さてさて当店ではCOOL AND THE BAGのグッズを取り扱っておりますのでご興味を持っていただけた方はぜひどうぞ!(※文中のウエストバッグは現在取扱いはありません)