イメージの博物誌2 神聖舞踏 神々との出あい
イメージの博物誌2 神聖舞踏 神々との出あい
(BK1451)
マリア=ガブリエル・ヴォジーン。市川雅訳。平凡社。1977。初版。
神話は世界の創造を、宇宙を舞台とした<神の舞踊>として説明する。
「舞踊神シヴァは水、火、風、エーテルとともに踊る」。舞踊の歴史は人類の歴史と同じように古い。
原初のあらゆる祭式は舞踊であった。
人々は嬉しいとき、悲しいとき、愛のために、恐怖におののいて、あるいは日の出、死、生誕のときに踊った。
神を模擬し、神を祝祭して踊り、創造主と一体になろうとした。
ここでは、太陽神である天照大神の再生を願って、天岩戸の前で踊る天鈿女命、初期キリスト教における<イエスの舞踊>、バッカスの狂宴、イスラム教托鉢僧の踊りなどをとりあげ、舞踊という、人間の最も古い<生>の形式と、それを支える深い衝動との関連を明らかにする。